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ヨシタケシンスケ展に行ってきたのかもしれない|たっぷり増量タイプ

CREATIVE MUSEUM TOKYOで開催中の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」に行ってきました!

ヨシタケシンスケさんの絵本はそこまで読んでいる方ではなかったのですが、とても楽しめたので感想をまとめます。

ヨシタケシンスケ展かもしれない

初めて来ました「CREATIVE MUSEUM TOKYO」!東京駅八重洲口徒歩7分て書いてあるけど…道知ってたら7分なんでしょう。

まず会場に入って驚くのはメモの展示!7,500枚くらいあるらしい…!上の方は全く見えないけど、とにかく圧巻。

メモをいくつか抜粋!「想像力とは、物語とは、ミもフタもない現実を、せめて肯定的にとらえるために使うものだ」

「小麦の粉を パンにして また粉にする → パン粉」「お米を 炊いておにぎりにして またほぐす → おにぎりほぐし」

ヨシタケさんの絵本には日常の何気ない一面を切り取った描写が多いですが、こういう普段からのメモから生み出されてるんだな〜と思って眺めてました。

会場内にいた「アイツ」↑

会場に溢れるくらい貼ってあった、絵本を作るときのアイデアスケッチ↑

アイデアの膨らませ方がすごいのはもちろんですが、こういうメモが残ってるのがすごい。自分も将来個展やるときのためにメモ残しておこう←

今回の展示で印象に残った付箋のメモ↑

こんなタイトルと表紙の本があったら読んでみたいなと思いたち、お話をムリヤリ考えたのです。

後述する書籍「だったらこれならどうですか」にもあったのですが、ヨシタケさんは「自分が一番おもしろがれる」本を作ってるんだなぁと。

「こんな本読みたい」→「じゃあ自分で作るか」っていうスタンス最高だと思いました。クリエイターの極みですね。

会場内に現れる森「つり輪の森」↑

木の裏側あるメッセージ。他にもたくさん響くものがあるので、ぜひ会場内で探してほしい…

ヨシタケシンスケのかもしれない年表↑

今回の展示を見て感じたのは、ヨシタケさんは常に不安を抱えながら生きているのでは?とうこと。それがイベントのタイトルにもある「かもしれない」で表現されている。

この「不安」というのは悪い面だけではなくて。たとえば「将来が不安だ…じゃあおもしろくするにはどうすればいいのだろう?」と、創作の起点にもできるんですよね。

だから上記の年表にもあるように「この先はツラいことばっかりかもしれない」と考えつつも、(書かれてませんが)「絵本作家でやれるかもしれない」と考え行動できたのだと思います。

そう考えると「かもしれない」っていい言葉ですね。

書籍:だったらこれならどうですか

せっかくヨシタケシンスケ熱が高まっているので、最新刊「だったらこれならどうですか」も購入してヨシタケ哲学を探ってみました。

以下、一部引用します。

自分を好きにならなくて大丈夫

「自分にとって、自分は相性が悪いな」って気付くことも、自分を認める1つの方法なんです。

これは「自分を好きにならなくて大丈夫」というヨシタケさんからのメッセージ。

最近「自己肯定感」みたいな言葉をよく耳にするけど、「自分って、自分のことが苦手だよな〜」と気付いて受け入れることも「自己肯定」に繋がるのか!と気付かされました。

ヨシタケさんは「自分」への理解がとても深いです。

アウトプットが自分を救う

今は無料でいろんなコンテンツがどんどん見れちゃうわけですが、「自分が一番おもしろいと思うもの」は、やっぱり自分でつくるしかないのかもしれませんね。「自分が何をおもしろいと思うのか」は、誰よりも詳しくなっておいた方がいいと思います。

  • 自分がおもしろいと思うものは、自分で作る
  • 自分が何をおもしろいと思うのか?について詳しくなる

↑書籍で一番よかった部分はこちらです。

YouTubeとかつい見ちゃうんですが「何かおもしろいものないかな〜」と、自分の外に探して行っても本当におもしろいものって見つからないのかもしれません。

それらを発見するために必要なのが「アウトプット」。

スマホアプリにメモでも何でもいいからとにかく書き出す。それをやると自分にも詳しくなれるし、「おもしろいもの」も作れるようになるのだと思います。

気になる「老い」と、世代をまたぐ本

元々絵本をつくれるとも思ってなかったからこそ、普段と違うジャンルの人を絵本売り場に連れてくることに役立ちたい、間口を広げる役割をしたいと思うんです。

イベントタイトルにも「かもしれない」とあるように、ヨシタケさんは基本的にネガティブです(そう感じた、というだけで実際違ったらすいません)。

自分のことがあまり好きじゃなくて、自己肯定感も低め。けど、自己肯定感が低いということを「肯定」している。

過去も今も不安で仕方なくて、けど不安の中でもそれをも「肯定」する。そんな状態でも「どうやれば世界はおもしろくなるんだろう?」を試行錯誤している人=ヨシタケシンスケ氏

↑こんな感じかなぁと思いました。

未来に希望を持って、ビジョンを描いて、それに向かう!という感じじゃなくて、「未来に不安しかない。けど仕方ない…なにかできることないかな?」とその場で考えながら進む感じです。

とても共感しましたし、勇気をもらいました。

さいごに

今回の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」に行って感じたことをまとめると「自分がおもしろがれるものをもっと探してみようかな」です。

そのためには、もっと自分に詳しくならないといけない。

正直自分のことを知るって難しいし、あまりやりたいとは思わなかった。けど、「そういうの苦手なんですよね〜」という自分も肯定してOK。ヨシタケ流ならそれもOK。

世界をもっとおもしろがりながらアウトプットを続けてみようと思います。

「ヨシタケシンスケ展かもしれない|たっぷり増量タイプ」は、2025年6月3日(火)まで開催中です!

#ヨシタケシンスケ展かもしれない #ヨシタケシンスケ