埼玉県ときがわ町にある「比企起業大学」の総長・関根さんからお声がけをいただき、地域のミニ起業家を応援するAIツール「ベイビーステップさん」を作成しました。
開発した理由とこだわりのポイントについてご紹介します。
ベイビーステップさんとは
「ベイビーステップさん」は、AIとの対話を通じて起業に向けた小さな目標(ベイビーステップ)の設定をサポートするシステムです。
比企起業大学では、毎月「ベイビーステップ」を宣言し、その達成に向けて活動します。「ベイビーステップさん」は、この目標設定をより効果的にするために考えました。

↑ベイビーステップさんの画面はこちら。
ユーザーが目標をインプットすると
「もう少し具体的にしてみましょう」
「どれくらい自信がありますか?」
「いいベイビーステップですね!」
といった会話から、ベイビーステップをより具体的で測定可能・達成可能な(SMARTな)ものに磨き上げることができます。

↑「ウェブ制作案件を受注したい」というざっくりした目標も、もっと具体的に噛み砕いてくれます。
ベイビーステップさんを作った理由
ベイビーステップさんを作った理由は、以下の3つです。
- ベイビーステップの設定は意外とむずかしいから
- ベイビーステップを共有する仕組みを作りたかったから
- AIへのハードルが下がると思ったから
1. ベイビーステップの設定は意外とむずかしいから
作った理由1つ目は「ベイビーステップの設定は意外とむずかしいから」です。
一見簡単そうな「ベイビーステップ」の設定ですが、やってみると意外とむずかしいんですよね。曖昧な目標や、大きすぎる目標を立ててしまいがちです。
例えば「ポートフォリオを作って、営業する」だと「今すぐどんな行動をすればいいのか?」が分かりにくいですよね?
分かりにくいベイビーステップだと行動できず、達成もできないので自信に繋がらない。そこをAIにサポートしてもらおう!というわけです。
2. ベイビーステップを共有する仕組みを作りたかったから
作った理由2つ目は「ベイビーステップを共有する仕組みを作りたかった」からです。
個人で仕事をしている人は、時に孤独な作業になりがち。
そんなときにコミュニティの仲間が「どのような目標に向かって努力しているかを知ること」は、すごく励みになるし刺激になるんですよね。「あの人もがんばってるから、オレもがんばるか〜」みたいな。
ベイビーステップを共有し、モチベーションを高め合える仕組みはとてもいいのでは?と個人的には思っています。
3. AIへのハードルが下がると思ったから
作った理由3つ目は「AIへのハードルが下がると思ったから」です。
今後ますます重要になるAIですが「大切だとは思うんだけど、どう使えばいいか分からないんだよね〜」と感じている人は多いんじゃないでしょうか?
このままだとAIを使える人と使えない人の間でどんどん格差が広がります。というか、すでにけっこう広がってる気がしてます。
「AIって意外と使えるかも」多くの人にとってAI活用の第一歩になればいいな…と思って構築しました。
こだわりポイント
「ベイビーステップさん」の開発にあたっては、特に以下の2点にこだわりました。
- Googleのスプレッドシートに自動で記録される
- ワンクリックで操作が可能なように設計
1. Googleのスプレッドシートに自動で記録される
AIとの対話で設定されたベイビーステップは、自動的にGoogleスプレッドシートに記録されるように設計しました。
これにより「会話内容をシートにコピペする」みたいな作業は不要になります!便利!
このシートはコミュニティ内で共有可能なため、理由2で挙げた「ベイビーステップの共有」も実現できました。
■ 所感:
ChatGPTの会話内容を自動でスプレッドシートに記録する…という手法はいろんなところで応用できるのでは?と思ってます。
例えば、社内での社員研修とか。AIが会話しながらフォローしてくれるし、悩みとかを社員が入力してくれればフィードバックももらえるし、人事担当のシートに自動で記録もされる…など。
2. ワンクリックで操作が可能なように設計
気軽に使ってほしいので、操作のシンプルさににこだわりました。
ベイビーステップさんを開いて「ここから始める」をワンクリックするだけでOKです。あとはAIと対話を進めるだけ!簡単!

↑「▶ここから始める」をクリックするだけでOK!
難しい設定や手順は不要(ChatGPTのアカウントだけは必要)。AIへの心理的なハードルが下がって「AIを今後使ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
さいごに
ベイビーステップさんのシステム(GPTs)は、基本的に比企起業大学の在学生・卒業生に限定して公開されています。
この記事を読んで「少しは使ってやってもいいかな〜」と思ってくれた関係者の方はぜひご連絡ください。リンクを共有させていただきます!