アーティゾン美術館で2026年2月7日〜5月24日まで開催しているクロード・モネの大回顧展「クロード・モネ ー風景への問いかけ」に行ってきました。
平日の昼に行ったにも関わらずすっごい混んでました…
クロード・モネってすごい人気なんだなぁと肌で感じつつ、実際に絵を見て感じたこと・学んだことをまとめます。
クロード・モネとは

クロード・モネ(1840-1926)は、近代美術の常識を覆した印象派の巨匠。
クロード・モネが追求したのは物体そのものの形ではなく、それを取り巻く「光」と「空気の変化」だったそうです。
同じ風景を時間帯や季節を変えて何度も描く「連作」を通じて、目には見えないはずの「瞬間の輝き」をキャンバスに閉じ込めようとした…らしいです。
- 形という情報を削ぎ落とし、純粋な「光の印象」だけを抽出する
- 日常の何気ない風景を「光の層」として捉え直す
↑こういう発想ができるのすごい。こんなこと教えられたらこれから世界の見え方が変わってしまいそうなくらい印象的な哲学でした。
クロード・モネの絵


この「かささぎ」はすごくいいな〜と思いました。向こう側から指してくる光が雪の上に影を作っている。その影も黒じゃなくて濃い水色?で表現されているのがすごく好き。
絵の奥に広がる背景がボヤッとしているのも「雪が降ったあとに太陽の光が指しているのかなー」という、はっきり描かれてはいないけど「光」を感じられます。


この「雨のベリール」も、波の荒々しさや、天気が荒れていて奥の方が霞がかっている感じがすごくいいなぁと思いました。
奥の方のボヤッとしている感じからしっとりした雰囲気が伝わる気がします。

水に映る風景が好き。見る距離によって雰囲気が変わるのがオシャレ。


↑これもいいなぁと思った1枚。夕陽(朝日?)に溶け込んでいく建物、対象を描くのではなくその間にある光や空間を描いていたのだろうか。

この絵も、建物をはっきり描こうとするんじゃなくて、光や空間を中心に描いている感じがカッコいい。写真では描けない、描くプロセスがビシビシ伝わってくる感じが好き。


はっきり水が描かれているわけじゃないのに、水面に映る空があることで水に見えるのがすごい。水に映る光ってこうやって表現できるのかー!と気付かされた。
まとめ
印象に残ったのは、以下の3点。
- 積もった雪の上に描かれた「青い」影
- 霧に包まれて光を反射している建造物
- 対象からラベルを剥がして描くモネのスタンス
モネの「光」を探求しているスタンスもすごくよかったのですが、展示の後半にあった「ロンドン国会議事堂、霧の中に指す陽光」や「黄昏、ヴェネツィア」「ウォータールー橋」などの霧がかった作品がいいな〜と思いました。
※ウォータールー橋は撮影禁止だったため写真はなし
霧(スモッグ?)がかかっていることで、絵を描く対象から「建物」や「橋」などのラベルを剥がして、目に映った純粋な現象として世界をそのまま切り取っているところが斬新でした。
こういう視点を知ってしまうと、日常の風景の見え方が変わってしまう気がします。
形あるものの価値に縛られない、そこにある「光」や「空気」を感じ取る。そういう捉え方もできるのね〜という新しい「視点」が得られた展示会でした。
#クロード・モネ #アーティゾン美術館
