栃本常善さんの「ローカルビジネスのためのWebサイト集客の基本と運用がまるごと学べる本」を読みました。
この本を読んだ理由は
- ローカルビジネスに特化した集客の戦略が知りたかった
- AI検索時代に勝てるローカル特化の戦略が気になった
- 自分も集客に関するアドバイスができるようになりたかった
などです。本書を読んで、地方で起業している人や中小企業の経営者が活かせそうなウェブマーケティングのポイントをまとめます。
印象に残ったポイント
1. SEOは、今もこれからも重要
ローカルビジネスでは、やはりSEOはこれからも大切なようです。以下、一部引用します。
ローカルビジネスのSEOは競合が比較的少ないというメリットもあります。ローカルキーワードでの検索結果は、全国を対象とするものとは異なり、限られたエリア内のものになります。そのため、大手企業と競い合う必要がなく、適切な対策を行えば中小企業の事業者でも検索上位に表示される可能性が高いのです。
Webサイト集客におけるセンターピンは、やはりSEO。今のところ、ここは揺るがないようです。
「◯◯町 整体院」などで検索するユーザーは、今すぐ解決したい人がほとんどです。なので。ローカルビジネスはこのようなキーワードを狙い、「今すぐ客」に向けた対策をする…という戦略が大切です。
2. 生成AIが登場してもSEOは大切
「生成AIが登場してきた昨今、SEOって意味あるの?」と言われていますが、結論「それでもSEOは大切」とのことです。
結論から言えば、SEOはこれからも重要であり続けると考えています。なぜなら、人間の行動習慣はそんなにすぐには変わらないからです。しかも、今のところ生成AIが出す回答の元になっているのは、私たちがWeb上に公開しているコンテンツです。
AIは勝手に知識を生み出しているわけではなく、何かをベースにして、そこから回答を生成しています。なので、その元となるコンテンツは絶対必要です(今のところは)。
ユーザーのために質の高いコンテンツを作成すれば(検索で上位表示されていれば)、結果的にAIの引用元になるのでSEOはまだ重要であり続けそうです。
3. サービスごとに個別ページを作る
サービスごとに個別ページを作ることが大切なようです。
サービス一覧ページを用意するのは悪いことではないですが、サービスごとにページが用意されている方がSEO対策や集客の観点からしてもおすすめです。
企業のウェブサイトでも、サービスが一覧でまとまっていることってよくありますよね。たとえば、以下のような感じです。
■ サービス一覧
・SEOコンサルティングサービス
・Webサイト作成サービス
・Webコンテンツ作成サービス
↑上記を1ページにまとめて掲載するのではなく、各ページに分割して掲載することがポイント。SEOは「1キーワードにつき、1ページ」が基本戦略だからです。
4. 人こそが究極の差別化
P.156にあった「ウェブサイト内では社長は絶対に顔出しをするべき」という部分も非常に印象に残りました。
ローカルビジネスの社長は自分が商品ですから、顔出しはマストです。理由はシンプルで、これからの時代の究極の独自性や差別化ポイントは、「人」しかないからです。
- AI時代はその人が作る世界観が重要になる
- ローカルビジネスは長期的に関係性を築くことが前提
- 代表者の人となりが非常に重要な役割を果たす
など、様々な観点から見ても「社長の顔出しはマスト」のようです。
ただ、ここでのポイントは「人こそがAI時代の究極の差別化」という部分なので……人間力(?)を磨いたり、自分の世界観をきちっと作り込むことが大切になりそうです。
この本をおすすめしたい人
この本は、特に以下の方におすすめです。
- Webマーケティングの基礎知識を身につけたい人
- 地方で美容院やカフェなどの個人店舗を経営している方
- 広告費をかけずに集客したい個人事業主
Web集客の全体感を把握したい人にはすごくいい本。ただ、実際に結果を出すにはある程度のもう少し細かい専門知識は必要かなと感じました。
この本の趣旨ではないので不足していて当たり前なのですが、コピーライティングなどについてはほぼ記述されていないので別途学習は必要です。
まとめ
本書「ローカルビジネスのためのWebサイト集客の基本と運用がまるごと学べる本」は、Webマーケティングの全体像が学べる良書です。基礎を学びたい人にはおすすめの一冊。
- 地方でこれから事業を始める予定のある人
- SNSマーケティングに疲れてしまった方
なども、読むと新しい視点が手に入るんじゃないかなーと思います。今後自分自身のサイトの集客に活かすのはもちろん、ローカルビジネス支援もできるようになれたらなと思います。
#ローカルビジネス #Web集客