堀江貴文著「2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全」を読んだので、気になった部分をまとめます。
現在は2025年なので、2035年はちょうど10年後。そのときにこの本の内容がどれくらい反映されているのか楽しみです。
ホリエモンの未来予測大全
本書から気になった部分を、Chapter 1から順にメモしていきます。
資産形成の鉄則
以下、本書より一部引用します。
それまでのビジネスのあり方を一変させる企業や製品のことをゲームチェンジャーと呼ぶが、2010年代のゲームチェンジャーは「スマートフォン」だった。<中略>そして2020年代以降のゲームチェンジャーの本命は、ロケットや衛生などの宇宙開発事業だろう。
たしかに、2010年代はiPhoneも出てきて「ガラケー→スマートフォン」へと多くの人の認識がガラッと変わりました。
今は「スマホありき」で世の中が回っている。スマホがないとお店で注文できなかったりするレベルで浸透してますよね。
2020年代は宇宙…というのもすんごく理解できるけど、もっと一般的に浸透するゲームチェンジャーとしてAIも全然ありじゃないか?と思う。
人がやるしかなかった「企画立案・データ分析・カスタマーサポート・クリエイティブ制作」などなど…生成AIで自動化・最適化ができています。
ビジネス構造そのものを変えるのももちろんだし、企業だけでなく「個人」の力が劇的にあがりそう。AIを使えば何人分も働けるし、分からないことがあればパートナーのAIに尋ねればいいだけです。かんたん。
満員電車は不滅だ
P.103から引用します。
実行力、行動力のある人は政治を変えようとするのではなく、自分のライフスタイルを変えようとするからだ。リモートワークや地方移住をして、ストレスフルな満員電車に別れを告げるのである。<中略>保守的な人は、不自由な従来のライフスタイルに拘泥する。そこに不満はあるものの、ぶつぶつ愚痴ることしかできない。変化を恐れるからだ。そして今日も明日も電車ですし詰めになる。
ここで印象に残ったのは「行動力のある人は、自分のライフスタイルを変えようとする」という部分。
わたしも「満員電車」や「出社する仕事スタイル」が嫌で地方移住をし「リモートワークでできる仕事をしよう」と決めた派です。それは「家族や育児中心のライフスタイル」にしたかったから。
自分もまだまだ「理想のライフスタイル」は途上です。
近い将来このスタイルを確立して「けっこう地方移住しても生活できるんだな〜」と多くの人に感じてもらいたいと思ってます。ミニ起業家を増やせるきっかけにもなるかも。
日本の産業は三極化する
P.151からの引用です。
エリートは大企業に、野心的な人材はスタートアップなどのベンチャー企業に、そしてそれ以外の人はミクロな起業に乗り出す。近い将来、日本の産業はそうして三極化していくだろう。
現在多くの人は中小企業の会社員だと思うんですけど、上記のように「大企業・ベンチャー・ミクロな起業」という三極化していく、というのは興味深い予想でした。
ただ、上記の予想の通りになると能力のある人たちは「大企業かベンチャー」にいくわけで、ほとんどの人は「ミクロな起業」になる気が…
最近は
- 副業・兼業が解禁されている
- 終身雇用が揺らいでいる
- 自己ブランディングの価値観が浸透している
などの様々な理由で「会社に依存しないキャリア形成」が一般的になりつつあります。「一つの会社に留まり続ける」以外にも多くの選択肢がかんたんに見つかります。
「大企業への転職を目指す!」「ベンチャーで挑戦してみようかな」という一部の人を除いて、多くの人は「ミクロな起業」を準備するのがいいのかもしれません。
電気代値下げのキーマンは外資
P.167からの引用です。
EVメーカーとして名を馳せるテスラ。だが、その真骨頂はEVの開発ではなく、バッテリーのマネジメントシステムにある。
発電所を持たずして発電所同様の役割を果たす。つまり「仮想発電所(VPP)」の大がかりな事業化がテスタの本丸なのだ。
こういう裏話おもしろい!
電気自動車を作っているから「車屋さん」だと思わせておいて、実は本当に狙っているのはバッテリーの技術を活かした「発電所」の事業という…自分でもこういう発想できるかも。
浸透するメタバース
P.185からの引用です。
そうした収益モデルは今後、フォートナイトのみならず、他のゲーム空間でも積極的に導入されていくだろう。<中略>そして大きな経済圏をつくっていく。ゲームの中のビジネスだけで暮らすユーザーも増えるはずだ。
フォートナイトをはじめとして、ゲーム空間や、ゲームを通したコミュニティや経済圏はもっと普及すると思う。なぜなら、AIが仕事を代替した後に残るのはゲームとか趣味のものだけだから。
ゲームやスポーツは、AIたちの戦いを観てもおもしろくない。人間が戦うからおもしろいし、自分がプレイするから楽しいのがゲーム。
ゲームはもっともっと日常や資本主義の中に食い込んでくるはず。最近ゲームってやってなかったけど、自分の気持を切り替えてゲームやってもいいかも。
まとめ
この書籍は「自分の未来のライフスタイルにどのような影響を与えるか」「どうすれば自分の未来はもっとおもしろくできるか」という切り口で読みました。
- ゲームチェンジャーを予測して→自分にどう当てはめていくか
- 今の自分になくて、将来必要と予想される価値観を意識できているか
- 今よりもっと遊ぶための準備ができているか
などは書籍を通して自問自答した「問い」でした。
今の延長線上にある自分を目指してもいいんですけど、せっかくならもっとおもしろい未来を目指してみたい。
そのためにも、ホリエモンなどが書かれている「未来予測系」の本にも時には目を通して自分にはない価値観を意識していけたらと思います。
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